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勝手に「日本人の美徳」なんてものを創るな


前々からその兆候はありましたけど、最近、ますます酷くなって来た生活保護バッシング。
親族が扶養すべきだとか、非正規でも必死に働いている人よりも年収が高いなんて納得出来ないとか、それが何を意味するかを深く考えもせずに、情緒的にバッシングが横行しています。

で、バカ殿一派が主導する大阪の公務員叩きとコラボレーションしたのがこの記事。

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市職員の親族が生活保護受給「日本人の美徳、希薄に」
2012/06/25 10:17
増え続ける生活保護
 【生活保護を問う】

 ■一定収入ある公務員なのに 自治体、襟正していく姿勢を

 大阪府東大阪市の職員約30人の親族が生活保護を受給していたことが発覚し、問題は全国の他の自治体にも波及する恐れが出てきた。扶養に関しては、それぞれの事情もあり、一概には言えないが、生きていけないという家族を誰が助けるべきなのか。お笑い芸人や公務員にとどまらず、受給者の親族に根本的な問いが突きつけられている。

 東大阪市によると、昨年4月現在、一般行政職員(平均42・8歳)の手当を除いた平均給料は約33万円。大卒の採用10年では約27万円、同20年で約34万円。これに時間外などの手当を含めると、10万円前後増えるという。

 この収入で困窮する親族を扶養することは難しいのか。市の関係者は一般論としたうえで、「住宅ローンを抱え、子供が高校や大学に進学する時期だと生活は楽ではない」と指摘。実際、市の生活保護担当者は「改めて個々の事情を調査しなければ、必ず扶養できるとは言い難い」と話す。

 お笑い芸人の母親による受給問題が浮上した後、小宮山洋子厚生労働相は、受給者の親族側に扶養が困難な理由を証明する義務を課すよう、生活保護法の改正を検討する考えを示した。

 だが、そう簡単ではない。あるケースワーカーは親族に対する扶養可否の調査について、「形骸化している」と打ち明ける。1人で多くの受給者を抱えているため、長い時間をかけられない。親族の資産調査は極めて難しく、「書面で照会しても『援助できない』の項目に印が付いていれば、それまでだ」と嘆く。

 道中隆(りゅう)・関西国際大教授(社会保障論)は、扶養義務が果たされない傾向について、「育ててくれた親の面倒をみる、家族は自分で守るという日本人が元来、持っていた美徳が希薄になってきたのではないか」と懸念する。

 その上で、「受給者の周囲も厳しい生活を送っている場合が多いが、一定の収入がある公務員には扶養義務の履行が期待できる」と指摘。「保護費の増加が問題となる中、自治体には自ら襟を正していく姿勢が求められる」と話している。

 ■両親が公務員 「30歳過ぎた子の支援しない」

 親族が公務員といってもさまざまなケースがある。大阪市浪速区で生活保護を受給している男性(32)は「両親は大阪府南部で公務員をしている」と打ち明けた。「30歳を過ぎた子供の支援はしない」と言われ、ほぼ絶縁状態になっているからだ。

 大手自動車メーカーの工場で派遣社員として働いていた男性は平成21年秋、「大阪市内で仕事を見つけたい」と実家を飛び出した。だが、仕事は見つからず、わずかな蓄えも底をつき、半年後には野宿生活を送るようになったという。

 22年8月、完全に所持金が尽きた男性は生活保護を申請し、認められた。福祉事務所からは、親が公務員であることは特に問われず、毎月12万5千円を受給しているという。

 男性は「昨年、ホームヘルパー2級の資格を取り、求人があれば応募しているが、なかなか採用してくれない」と話している。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/dompolicy/571362/
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確かに、親族に扶養できるかを問うことは必要だし、必ずやるべきだと思います。

でも、公務員だから扶養できるだなんて、余りにも短絡的に過ぎます。

平均の給料が30万円なら、賞与を含めても年収で500万円程度。
税金や保険料などが引かれて手元に残るのは400万円ほどでしょうか。
その範囲内で、住宅ローンや子供の学費などをやりくりしていたところに、生活保護で150-200万円が支給されるはずの親族の生活費まで負担しなければならないとなったら、もう子供を私立の学校に通わせることなんてできなくなる。

あるいは、生活保護は資産を処分した上でなお足りない生活費を援助するものなのですから、親族が家を持っていたら、車を持っていたら、それがたとえローンまみれでも、親族にそれらを処分してもらわなければ生活保護は受けられないということになりかねない。

これでは親族に生活保護を受けざるを得ない者が出たら、よっぽどの高所得者か資産家でもない限り、共倒れは不可避でしょう。

政治がやるべきは、生活保護を受けている人が、自分で収入を得られるようにすることなのに、貧しい人を親族が扶養するようにしたって、その点では何のプラスにもならない。

こんなことをさせていたら、自分とは関係ない人の所為で貧困の再生産に巻き込まれる人がどんどん増えることになる。
そうなれば、日本がますます衰退して行くのは間違いありません。

加えて、収入源が減る訳ですから、当然、世の中で廻るお金の総量も小さくなる。デフレが進み、税収も減るので、生活保護費をケチったところで財政の好転だって期待できません。

日本人は、誰かが困った時には周りがいろんな意味で手を差し伸べて来たのは確かでしょう。でも、それは「家族」に限定されてなどいなかった。社会全体で助け合って来たのです。
それを、「家族」だけに過度な負担をかけるのは「日本人の美徳」でもなんでもない。こういう記事が書かれることの方が、「日本人の美徳、希薄に」です。

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