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自称保守系メディアによる歪曲報道 ー チュニジア銃撃事件


チュニジアの首都チュニスで銃撃事件が発生し、邦人3人を含む多くの観光客が亡くなりました。
こういう事件があってはならないことは論をまたないところですが、「指一本触れさせない」と豪語しながら、実は何もしていないことが証明された安倍晋三の責任を問う声がほとんど起きない、日本の体たらくも情けない限り。

そんな中、安倍晋三の無責任さよりも、銃撃されて負傷した自衛官への取材の在り方を問題視する、しかも、特定の印象操作を狙ったとしか思えない歪曲記事が、ネット上では多くの人々の関心を引いているようです。

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「あなたに断る権利はない」と怒鳴る声... チュニジア被害者「マスコミはどこも取材が強引だった」
2015/3/23 19:15

 チュニジアのテロで負傷して現地で入院中の結城法子さん(35)が、一部マスコミに寄せた手記で、次々と取材に来たのがショックだったと明かした。ネット上では、被害者への過度の取材については疑問視する声も多い。

 結城法子さんは、2015年3月18日の事件後に、包帯を巻くなどした痛々しい姿のまま病室でインタビューを受ける姿がNHKニュースなどの映像に流され、話題になった。結城さんは、陸上自衛隊の3等陸佐で、チュニジアには母親とプライベートで旅行していて被害に遭った。

日テレ記者から「NHKに名前も顔も出ている」と言われ

 その後は、事件で負傷した母親とともに現地の病院で治療を受けているが、朝日新聞や産経新聞などは22日、結城さんが現地の日本大使館を通じて手記を寄せたと報じた。

 そこでは、自らが体験した当時の様子を生々しく語るとともに、マスコミの取材ぶりについても触れた。

 手記によると、病院では、けがをした耳の処置をされた後、まずNHKや米ニューヨーク・タイムズ紙の記者が来て、質問に答えるように言われた。結城さんは、「そうしなくてはならない」と義務があるかのように感じ、取材に受け答えした。

 さらに、全身麻酔をして3時間にもわたる手術をした後、夜10時を過ぎて病室に戻ると、そこにはすでに、大使館員と日本人の現地のコーディネーターがいた。結城さんは、コーディネーターから日本テレビのインタビューを受けるように言われ、日テレ記者の質問に答えた。記者からは、「そのままテレビで流していいですか」と聞かれたが、ボーッとして恥ずかしかったので断った。しかし、記者からは、「すでにNHKのインタビューがテレビで流れていて、名前も顔も出ているからいいでしょう」と言われ、ショックを受けたという。

母親と同じ病室になった後も、マスコミの取材は続いた。

 今度は、部屋の前で、取材を制止された朝日新聞の記者が大使館員に対し「あなたに断る権利はない」と怒鳴る声が聞こえ、またショックを受けた。

朝日新聞は、記者が大使館員に怒鳴ったことは否定

 大使館員は、朝日記者とのやり取りの後に病室に来て、結城法子さんにインタビューを受ける必要はないと勧めた。その理由として、「体調も良くないし、インタビューがどう使われるかわからないし、あなたには断る権利があります」と述べたという。これに対し、結城さんは、「今まで、義務だと思いインタビューを受けていたので、涙が出るほどうれしかった」と書いている。

 その後、フジテレビにも取材を申し込まれ、断る代わりに自分の気持ちを伝えようと手記を書くことにしたと明かした。結城さんも母親も体調は悪いといい、「どうか私たちを静かに見守っていてほしい」と訴えている。

 フジテレビなどによると、この手記については、必ず全文を使用するとともに、これまで撮ったインタビューも流さないように求めている。

 朝日新聞では、3月23日付朝刊で、結城さんの求め通りに、手記の全文を載せるとともに国際報道部長名で異例の経緯説明をした。それによると、記者が病院の医師に取材したところ、「軽傷なので病室に行くといい。インタビューできると思う」と言われ、警備担当者の先導で病室に向かった。病室前にいた大使館員から「できない」「だめだ」と制止されたが、「結城さんご本人やご家族が断るならわかるが、あなたが決める権利はないですよね」と食い下がった。「ご本人に聞いてみてほしい」とも求めたが、大使館員は一歩も引かず、病室に向かった。そして、警備担当者に促されて退出したという。

 経緯説明では、記者は大声を出したつもりはなかったと説明したが、結城さんが手記でショックだと明かしたには、「重く受け止め、結城さんにおわびします」としている。

 NHKは、ニュースサイト上で結城さんのインタビュー内容を書いた記事をアップしているが、写真や映像は使っていない。また、日テレは、ニュースサイト「NNN」で、インタビューの映像配信ができないとして、音声だけを流している。しかし、NHK も日テレも、23日夕時点で、結城さんの手記については何も触れていない模様だ。


http://www.j-cast.com/2015/03/23231128.html
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さてさて、この記事に書かれている、取材についての事実関係を並べると以下のようになります。

1 病院での処置後、NHKとNYT紙の取材を受け、答えた。
2 NHKは実名と被害者がインタビューを受ける姿を放送した。
3 手術後、日本テレビの取材を受け、答えた。大使館員はそれを妨げなかった。
4 その際、映像の使用を断ったが、NHKが既に流していると聞いた。
5 (今度は)朝日新聞の記者が大使館員に「あなたに断る権利はない」と言った。
6 大使館員は独断で朝日の取材を妨げ、本人には事後報告した。
7 (その後)フジテレビにも取材を申し込まれ手記を書くことにした。


それで、この状況で誰が取材でショックを与えたんでしょうね。
まずは、インタビュー映像を流した安倍の広報機関であるところのNHKであり、それを本人に伝えて自分たちも流させろと迫った改憲に熱心な読売グループの日本テレビですよね。

ところが、この記事では実際には取材すらしていない朝日新聞の名前が何故かクローズアップされている。

上の記事では「今度は」なんて、日本テレビの直後に現れたかのような印象を与える書き方になっていますが、実際に朝日新聞が取材に訪れたのは、翌日の午後、日本テレビの取材からは少なくとも半日以上間が空いており、休息をとる時間はあったと考えられます。
そして、医師の許可をもらい、かつ、前日にNHKと日本テレビの取材をご当人が受けていたなら、自分たちも取材したいと考えるのは普通のジャーナリストです。にもかかわらず本人や家族でもない一介の大使館員に「ダメ」と言われて引き下がるようじゃ、それこそジャーナリスト失格でしょう。

私は、この朝日新聞記者が間違ったことをしたとは思いません

で、日本テレビと同じグループであるはずの読売新聞はこんな他人事というか、批判の目を背けるためとしか思えない記事を書いた。

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『銃撃負傷者「ショック」…朝日新聞が「おわび」』

(略)

 同社によると、同社記者が19日午後(日本時間同日夜)、入院中の結城さんを取材するため首都チュニス市の病院を訪れた。だが、病室前で日本の大使館員から取材を断られ、その後も取材させるかどうかで押し問答があったという。結城さんは手記の中で、このやり取りについて、「どなっている声が聞こえ、ショックでした」と記した。

(略)

--

一方産経は、

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『結城さんが手記 朝日記者の怒声に「ショック…」 国際報道部長が謝罪「重く受け止めおわびします」』

(略)

 また、結城さんは手記で、朝日新聞記者と日本大使館員の取材をめぐるやりとりについて「『取材をさせてください。あなたに断る権利はない』と日本語で怒鳴っている声が聞こえ、ショックでした」と記した。

 これを受け、朝日新聞の石合力・国際報道部長は朝日10+ 件新聞デジタルのホームページ(HP)に「取材の経緯、説明します」と題した見解を掲載し、「記者には大声を出したつもりはありませんでしたが、手記で記されていることを重く受け止め、結城さんにおわびします」と謝罪した。

 HPによると、朝日新聞記者は取材10+ 件のため、発生翌日の19日午後(日本時間同日夜)、チュニス市内の病院を訪問。救急部門の責任者の医師に取材したところ、結城さんについて「軽傷なので病室に行くといい。インタビューできると思う」との説明を受けたという。

 病室前まで警備担当者の先導を受けたが、病室前で「大使館です」と名乗る日本人男性に取材の申し出を「できない」「だめだ」と断られた。「結城さんご本人やご家族が断るならわかるが、あなたが決める権利はないですよね」と聞いたが、「私は邦人を保護するのが仕事です」との返答だったため、しばらくやりとりを続けた末、病棟を退出したという。

(略)

--

ちなみに、読売や産経が「どなっている声が聞こえ、ショックでした」と書いた部分は、本当の手記では「日本語で怒鳴っている声が聞こえ、ショックでしたが、それは私にではなく、大使館の方に言っているようでした。」となっています。
「が、」という逆接を意味する接続助詞を削ってのトリミングなど、本人の意図をねじ曲げるための操作としか言いようがありません。

だいたい、「この手記については、必ず全文を使用する」ことになっているはずなのに、こういう使い方をして良いのですかね(産経は同じ記事中で全文載せていますけど)。

そして、ネトウヨの皆さんは「またアサヒがー」なんて、ほとんどデマといって良い与太話の拡散に勤しんでいる。またまた、自称保守連中の頭の悪さが明らかになっています。

それにしてもこの大使館員は、事件当日の、本人がもっと状態が悪い時には、NHKや日本テレビという政府の「お友達」が取材に来た時には、その場に居合わせながら取材を受けさせておいて、その翌日になったら、朝日がやって来たら独断でそれを妨げている。
やっていることは公務員(即ち政府)によるマスコミの選別にしか見えません。

事件当日の「お友達」による取材は受けさせておいて、何が「私は邦人を保護するのが仕事です」ですか。だったら当日の取材をシャットアウトしなかったこの大使館員は職務怠慢が確定するってことです。

結局、この一連の記事は真犯人がネトウヨを利用して別人に責任をなすり付けようとしているってことですね。
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