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西欧諸国は徴兵制だった ー 集団的自衛権


戦争法案に関連して、徴兵制の導入を心配する人がたくさんいます。
自衛隊の任務がより危険なものとなる以上、現状でも実質2倍強、イラク戦争時には実質1.7倍程度まで志願倍率が下がっていた自衛隊を、今後も志願制でやっいける、徴兵制なんてあり得ない、などと言うのは現実逃避に他ならない。
前エントリに書いたように、安倍や賛成論者は自衛隊員の「戦死」という実績を欲しているのですから、志願制ではやっていけなくなる日が早晩やってくるでしょう。

そういう現実逃避のネトウヨがよく持ち出すのが、現在の戦争では徴兵は役に立たないとか、先進国では志願制といったつまみ食い。
前者は、自衛隊の「士」の勤続年数が平均4年半でしかないことや、アメリカですら半年の促成訓練で戦場に兵士を送り込んでいる、といった事実を、このブログで示しています。

そこで本エントリでは、2つ目の先進国では志願制だという点について、それが自己矛盾を引き起こしていることを示します。
ちなみに、この先進国では志願制というものの中には、NATOに属する国の多くが志願制であるのに対して、属していないスイスなどを取り上げて、「集団的自衛権を行使すれば志願制、個別的自衛権で国を守るならそのうち徴兵制」なんてねじ曲げたことを言う輩もおります。

さて、NATO諸国の多くが、現在徴兵制を採用していないのは事実。
では、それはずっと以前からだったのかと言えば、それらの国は徴兵制を「廃止した」というのが本当の事実であり、その廃止した時期は1990年代以降のことです。
で、それはNATOを構築して集団的自衛権を行使し合うようにしたからでしょうか? そんなことはありませんね。
だって、NATO体制となったのは1949年なのですから。
つまり、西欧の先進国は、集団的自衛権を行使し合う体制となってから、40年以上は徴兵制を採用していたのです。
この事実だけで「集団的自衛権を行使すれば志願制、個別的自衛権で国を守るならそのうち徴兵制」と確定です。

では、何故これらの国は徴兵制を廃止できたのでしょうか?
答えは簡単で、ソ連の崩壊により、ワルシャワ条約機構側からの武力攻撃の可能性が小さくなったから、すなわち、冷戦が終結し、志願制だけでもやっていける程度まで大きく兵力を削減できたからです。

徴兵制か志願制かは、一義的には、その国がどれくらいの兵力を確保したいか、そしていざという時にどれくらい兵力を増強したいかにかかっているのですから、冷戦終結という事実があれば、徴兵制を廃止するのは自然の流れです。

では、戦争法案を押し進めている安倍やネトウヨは、日本を取り巻く安全保障環境を、冷戦が終結した欧州のようにとらえているでしょうか?

全く逆ですね。

彼らは、安全保障環境が変化した、中国が軍事的に膨張主義をとっている、北朝鮮がミサイルで狙っている、と、冷戦終結どころか、今にも戦争が起きそうなことばかり言っている。
だったら、NATO諸国の例を引いてくるなら、冷戦まっただ中だった頃にこれらの国がどうであってかを見なければならない。すなわち、冷戦期間中は集団的自衛権を行使し合う体制をとっていたNATO諸国は徴兵制を採用していた、です。

実際、ポルトガルなんて、地理的に見ればワルシャワ条約機構のテリトリーからはかなり離れており、集団的自衛権を行使するつもりが無ければ、徴兵制が必要なほどの兵力を持つ必要はなかったはず。
でもNATOに属したおかげで、たとえ西ドイツが攻撃を受けても自国も参戦しなければならないから、徴兵制を採用し、それだけの兵力を維持していた。
それこそが事実。
ポルトガルが徴兵制を停止したのは2004年のことです。

一方で、日本を取り巻く安全保障環境の厳しさを言い募りながら、他方では、冷戦終結後のNATO諸国の例を引いてくる。
完全に自己矛盾です。

まあ、安倍やネトウヨは、NATOの成立年が何時で、冷戦終結が何時で、先進国が徴兵制を廃止したのが何時か、という基本的な知識が最初から欠如、というか事実を学ぼうという姿勢が欠如していて、この自己矛盾に気がついていない可能性すらありますけど。
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テーマ : 日本を正常な国に戻したい - ジャンル : 政治・経済

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コメント

志願者で足りなかったら

どこだったか忘れましたが、志願兵で足りない場合は抽選で兵役させられているのを、しばらく前のニュースで見たのを記憶しています。
確かアジアのどこか…タイだかフィリピンだか、シンガポールあたりだった気がします。曖昧で申し訳ありません。

対象は健康な男性ですが、ニューハーフは除外されることもあるので女装して抽選会場に来る男性もいました。
抽選に外れ、兵士にならなくていいとなった人は泣いて喜んでいた、当たってしまった人は泣いて悲しんでいたのを覚えています。

そうでなくても、戦死者が出れば補充されて当たり前ですし、自衛官が死亡し人数が足りなくなれば、徴兵に似たようなことが懸念されて当たり前。
なのに「徴兵はコストから見ても現実的じゃない」という、頭の悪い政治家や学者(?)が多いことには本当に呆れます。
怪我人が出て一時帰国の場合であっても普通ならば補充されるでしょう。

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