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規制緩和の結果が「官」の肥大を生む?


ゴールデンウィークの関越道で、ツアーバスの運転手が居眠りをして多くの人が亡くなるという痛ましい事故が発生しました。
その記憶も薄れていない今月2日に、今度は東北道で、脳梗塞を患い、医者から運転を止められていた運転手が追突事故を起こして多くのケガ人が出ました。

これらの事故の原因が、安全性を切り捨てた企業が勝つという「構造改革」路線にあったことは明らかです。

確かに、官僚が何にでも口を挟み、企業の足を引っ張るような状況があったことは確かでしょうし、既得権益者が守られて利用者が高いお金を払わされたということもあったでしょう。

しかしながら、規制緩和によりバス会社の数が2倍になり、ダンピングが横行するようになってしまっては、結局、運転手の給与や安全にかかるコストを削ったものが勝つのは必然です。

未だに規制緩和路線を支持する者の中には、今回の事故に際して、規制緩和は間違っていない、問題は、悪質な業者を排除するチェック体制が不十分だったからだ、なんて言っている人もいます。

でも、常識で考えたらわかるでしょ。
会社の数が2倍になったら、チェックする手間も2倍になるんですよ。
しかも、予め官の側がレベルを定めてそれに合致するか否かで判断するならまだしも、そういうやり方は企業の自主性を損なうと言われ、安全に関することも「自主規制」がベースなのですから、そうなると安全を司る官庁が、企業の自主規制のレベルが不足だと思っても、それを修正させる根拠を提示することは容易ではなく、本当に事後チェックで安全を確保しようと思ったら、事前審査の倍の労力がかかると思った方が良い。

現に、先月の事故を起こしたバス会社については、GWの事故を受けて検査をやったのに、運転手の運転時間が規定をオーバーしていたのに気付かなかった。

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東北道バス事故:乗務時間が新基準違反 国交省見逃す
毎日新聞 2012年08月02日 21時18分(最終更新 08月02日 23時20分)

 宮城県の東北自動車道の夜行バス事故で、今回のツアーで計画された運転手の乗務時間が、46人が死傷した関越道の高速ツアーバス事故を受け国土交通省が施行した交代運転手の新基準を超えていたことが2日、事故を起こしたバス会社「クルージングワールド」に対する関東運輸局の特別監査で分かった。夜行バスの乗務時間の上限は1日10時間なのに11時間半あった。同省は同社を先月20日に抜き打ち検査したが、乗務時間の違反を見逃していたことも判明した。

 同省は、乗客を運ぶ距離が400キロを超える夜行ツアーバスに交代運転手の配置を原則義務づける新基準を7月20日に施行。休憩を含む乗務時間が10時間を超える場合も交代の配置を義務づけた。

 同省によると、同社がワンマン運行した東京ディズニーランド発仙台駅行きバスの走行距離は395キロで基準内。しかし、同社の車庫を出て宮城県の車庫に着くまでの乗務時間は11時間半で、基準を1時間半超えていた。同省は道路運送法に基づき行政処分する。

 また、同省は新基準施行日の7月20日夜、同社の同じルートの夜行バスを仙台駅で抜き打ち検査していたが、走行距離の基準しか調べず、乗務時間の違反を見逃していた。同省自動車局は「限られた時間の中で複数のバスを検査するため乗務時間を調査項目から外していた」と釈明。検査態勢を見直すとともに、業界団体に新基準を徹底するよう通知した。【桐野耕一】


http://mainichi.jp/select/news/20120803k0000m040071000c.html
http://mainichi.jp/select/news/20120803k0000m040071000c2.html
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これを官のお粗末と見る向きもあるでしょうけど、そもそもこれだけの数のバス会社を事後チェックするというコンセプトと、現在の検査体制がマッチしていないのであり、このミスマッチを解消するためには、監督官庁の人員を大幅に増員しなければ、とても対応できません。

「官」の支配を終わらせ、民間の活力を活かせと推しすすめられたはずの規制緩和路線。ところがその結果は「官」の肥大が求められる事態に。

何とも皮肉な話です。

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テーマ : 行財政改革 - ジャンル : 政治・経済

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