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メタンハイドレートで一儲けしようとする人達(青山繁晴氏・青山千春氏)(その2)


(前エントリで青山繁晴氏の名前の漢字を間違えていました。このエントリから訂正します。)

昨日のエントリの続きです。

続いて、彼らの行動が本気でメタンハイドレートを開発しようとしているには疑問が多過ぎる点について。

====================

(1)青山千春氏は魚群探知機でメタンハイドレートを見つける特許を取った。しかし、彼らはその手法で新たなメタンハイドレートは見つけていない。

青山繁晴氏は、しきりに青山千春氏が取った特許の有効性を強調しています。そして、上越沖にピュアなメタンハイドレートがあるとことあるごとにふれ回っています。
普通に考えれば、彼らは、その特許技術を使ってメタンハイドレートを見つけたと認識するでしょう。
でも、実際には、その上越沖のメタンハイドレートは2003年に経産省の基礎試錐事業の事前調査で発見されたものであって、その特許を使って見つけたものではない。そして、彼らはそれ以外の場所でメタンハイドレートを確認した事例を一つも示していないのです。

もちろん、基礎試錐事業はメタンハイドレート研究が目的ではなかったので、そこで見つかったメタンハイドレートを対象に別の人が研究するというのは当然アリ。だから松本教授などが、既に見つかっているところに行って、サンプルを採取して、そこにあったという事以外について、何かの論文を書いたって問題ないでしょう。
また、魚群探知機でメタンハイドレートを探すという手法が有効であるかどうかを検証するために、既に発見されている場所で試してみて、こういう見え方をすればそこにメタンハイドレートがあるというチューニングをするのも、当たり前のこと。
でも、その特許が本当に有効と言えるのは、まだ誰もメタンハイドレートを見つけていない場所で、その手法で見つけられたらであり、その意味で、上越沖以外の場所でメタンハイドレートを見つけることが彼らの責務。
でも、未だに成果が出ていない。

青山繁晴氏は、この特許は外国では皆が関心を持つのに、日本では意図的に無視されている、といった類いのことを言っているようですが、日本ではメタンハイドレートについては、既にどこにあるかではなく、どうやって採掘するかに焦点が移っており、その問題解決に役に立たない特許など、ほとんど関心をもたれないばかりでなく、そもそもその手法の有効性からして疑わしいってことが、わかっているからです。

もともと、有効性に疑いがあり、始めからあることがわかっていたところでしかメタンハイドレートを見つけていない技術を掲げ、また、試掘など一切やっていないにも関わらず、自分達だけが「試掘関係者」だと言いふらす。

この人の目的は、メタンハイドレートをネタに自分を売り込むことであり、その開発には無いと見るのが妥当だと、私は思います。


(2)東シナ海でメタンハイドレートの調査を行った際に、中国海軍に妨害されたと主張しているということは、本気で探す気が無いということ

1月18日付けエントリのコメント欄では既に説明していますが、メタンハイドレートが生成するには高圧、低温の条件が必要。したがって、水深500mよりも浅い海域でメタンハイドレートを探す人なんて、普通はいません。
ところが、青山千春氏は、東シナ海でメタンハイドレート調査を行ったという。
東シナ海はほとんどが水深が200mよりも浅い大陸棚にあたり、わずかに沖縄トラフの部分だけが深くなっている海です。したがって、このような海でメタンハイドレートを見つけたって大きな埋蔵量は期待できない、言い換えれば、開発できる可能性は日本周辺の他の海域と比べたらかなり小さいエリアです。

そもそも、そんなところでメタンハイドレートを探すということ自体が、その本気度が疑われる行為ですが、それに加えて、青山夫妻はその際に中国海軍に妨害されたと言いふらすことで、墓穴を掘っているのがまた滑稽。

中国海軍が出て来るようなエリアと言えば、普通に考えれば中間線付近までであって、中国でさえEEZ境界と主張している、しかも沖縄本島や奄美諸島から数十kmしか離れていない沖縄トラフまでやって来て何かをしたというなら、そのことがまず大問題でしょう。
でも、青山夫妻は、そんなことは一言も言わない。

ということは、本当に中国海軍に妨害されたなら、それは中国海軍の船が居てもさほど違和感の無い場所、即ち、日中中間線付近で起きたことと考えるべきもの。
日中中間線付近にメタンハイドレートが生成されるような海域なんてありません。

ということは、この話の解釈として、可能性があるのは次の3つ。

A. 青山千春氏は、沖縄トラフでメタンハイドレートの調査をし、中国海軍に邪魔をされたと嘘を吐いている。
B. 青山千春氏は、沖縄トラフでメタンハイドレートの調査をし、中国海軍に邪魔をされたが、自身が邪魔をされたことのみを問題視し、中国海軍の艦船が、沖縄本島や奄美諸島からわずか数十kmの海域で活動していることを、スルーしている。
C. 青山千春氏は、日中中間線付近という、メタンハイドレートが最初から無いことがわかっている海域でメタンハイドレートの調査を行い、中国海軍に妨害された。

さすがに、Cのオプションとして中国海軍の妨害まででっち上げたとするのは、あまりにもあくどい行為ですので自粛しますけど、どれであっても、この人を信用する気にはなれないと判断するには十分と言えましょう。


(3)開発する気があるなら、埋蔵量が多く期待できる太平洋側で調査すべき

青山夫妻は、メタンハイドレートをネタにしてあれこれマスコミに露出していますけど、彼らが話題にするのは、日本海側や東シナ海ばかり。
上述のように東シナ海ではメタンハイドレートの埋蔵量は見つかったとしても少量であることは、海底の地形から見て明らかです。また、日本海側も、水深が深いエリアはそれこそ佐渡沖から富山湾にかけてのエリアを除くと、日本列島からは距離がある、言い換えれば、日本のEEZの範囲は水深がそれほど深くない。現に、青山夫妻が昨年6月に兵庫県の沖合で調査したと言っているのは百数十kmも沖合の話。
即ち、ここで一生懸命探しても、韓国、北朝鮮、ロシアを喜ばせるだけの結果に終わる可能性も高いということです。

一方、太平洋側は日本列島に近いエリアに十分な水深をもった海域があり、またそのあたりにはEEZを接しているエリア
彼らは、東大の松本教授が、日本が使用している天然ガス100年分の埋蔵量があると言っているとか言ってますけど、松本教授はそれが日本海側にあるなんて一言も言っていない。あくまでも日本近海の話であり、その大部分を占めるのは、何と言っても太平洋側のエリアです。

そして、彼らが開発した方法が本当にメタンハイドレートの発見に有効なら、彼らも太平洋側でやれば良い。そして、お役所などが莫大な資金をつぎ込んでいる場所でも、自分達は低コストでメタンハイドレートを見つけたと宣伝すれば良い。
でも、彼らはそれをやらない。
彼らは日本海側の府県を焚き付けて、「海洋エネルギー資源開発促進日本海連合」なんてものを設立させていますけど、何で太平洋側の自治体に同じ様なことを働きかけないんでしょうね。

つまり、彼らの技術は限定された条件でしか使えず、特に太平洋側では見つけられる自信が彼らには無い。結局、その技術で見つけられるメタンハイドレートは、日本近海に埋蔵されているメタンハイドレートの極一部でしかない。
学術的にはおもしろいし、理学系の先生なら取り上げる気になるかもしれませんけど、それを生産して、日本にエネルギーを供給しようと思っている人々からは、無視されて当然でしょう。

本当に自信があるなら、表舞台である太平洋側にやってこいってことでしょう。

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ということで、彼らは本気でメタンハイドレートを開発しようとしているとは思えない、ただアルアルと言って、それに期待した人々からお金を引き出しているだけに過ぎない、それが私の意見です。

続きます。
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テーマ : 環境・資源・エネルギー - ジャンル : 政治・経済

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