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東電はどういう主張をする?

以前に「この裁判の結果には注目したい」というエントリを書きましたが、この米兵が東電を訴えた裁判について、週刊朝日に連載を持つ作家の室井佑月氏がこんなことを書いているそうな。

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室井佑月氏が東電に「おなじこといってみ?」と助言すること

(更新 2013/3/26 07:00)

 昨年末、米空母ロナルド・レーガン乗組員ら9人が「嘘の情報で被曝した」として東京電力を訴えた。3月14日の段階で、その原告数は115人を超えたという。こうした報道を知った作家の室井佑月氏は、怒りをあらわにしてこういう。

*  *  *
 我々日本人に対する放射性物質の影響の説明とおなじく、アメリカ人にも胸を張って、「因果関係は認められない」といい切れよ。

 山下俊一教授あたりを証人に立てて、「せっかくのトモダチ作戦、ニコニコ笑っていれば放射能の被害は受けなかったはず」などといわせてみ?

 みなさんは覚えているだろうか。以前、福島第一原発から45キロほど離れた二本松市のゴルフ場が、東京電力に汚染の除去を求め、東京地裁に仮処分を申し立てた。その時の東電側の主張は、「原発から飛び散った放射性物質は、東電の所有物ではない」というものだった。

 たしか「無主物」という言葉を使ったんだ。無主物とは、ただよう霧や、海で泳ぐ魚のように、だれのものでもない、という意味だ。そして、東京地裁ではそのとんでもない東電の言い分が認められた。

 米連邦地裁にも、その言い分が通じるかしらね。「被曝したっていわれてもさ、事故で飛び散った放射性物質は無主物で、東電のものではないんだもん」って。

 ま、認められるか認められないかは置いといて、とにかくおなじことをいってみろというのだ。でないと、アメリカ人の命や健康の価値と、日本人の命や健康の価値に違いがあるみたいで、あたしは面白くない。

 トモダチ作戦で太平洋沖の船に数週間いた米兵より、福島第一原発周辺に住む人たちや福島県以外のホットスポットに住みつづけている人のほうが、どう考えても被曝してる。日本人には「大丈夫」といい、アメリカ人には賠償金を払うようなことがあったら、あたしは許せない。

※週刊朝日 2013年4月5日号


http://dot.asahi.com/news/incident/2013032500063.html
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おっしゃる通りですね。

あれだけ健康への影響は無いと言い続けて来たんですから、是非ともアメリカの裁判所で堂々と同じことを主張していただきたいもの。
その際に、誰が証人となることに同意して、誰が拒否したかも知りたいところ。日本人に対してなら勇ましいことを言えても、相手がアメリカ人となったらコロッと態度を変える、自称保守の面々と同じような情けないメンタリティの持ち主は誰か、あぶり出していただけるでしょうから。

いずれにしろ、裁判の行方には注目して行きたいところです。

テーマ : 「原発」は本当に必要なのか - ジャンル : 政治・経済

メタンハイドレートに関するトンデモな新聞記事

前エントリでは「メタンハイドレートに関する真っ当な新聞記事」というものを書きましたが、こちらは逆に「トンデモ」な記事の方。

もちろん、ネタ元は青山某なのですが、太平洋側で産出試験が成功したというのに、相変わらずこういう記事を垂れ流す新聞社の不勉強ぶりにも困ったものです。


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メタンハイドレートで資源大国への道
2013年03月16日 11時00分

 左うちわどころの話でなくなってきた。経済産業省資源エネルギー庁が13日、愛知・三重沖合の海中から次世代エネルギーと目されるメタンハイドレートを分解し、メタンガスの採取に成功した。海洋上では初の快挙で、今後の実用化に大きく前進した。それどころか日本の周辺海域はメタンハイドレートの宝庫で、「100年分はおろか無尽蔵」との見方が出ている。これで日本が、中東以上の資源大国へ大化けする可能性が出てきた。

 メタンハイドレートはメタンガスを水分子が包み込んで、固形化したもの。“燃える氷”といわれ、火力発電所で使用した場合は、排出する二酸化炭素量も石炭や液化天然ガスに比べて少ないクリーンエネルギーだ。

 プレートの境界線で生成しやすい性質から地震多発国の海底に埋蔵される傾向が高く、日本は世界有数の“メタンハイドレート大国”とみられている。

 ただ、これまではガスを取り出す方法が確立されておらず、宝の持ち腐れとなっていた。だが今回、独立行政法人「石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)」が、深部探査船「ちきゅう」を使った試験でガスの生産に成功。5年後の商業化を目指すという。

 経産省は日本近海には、国内で年間消費する天然ガスの100年分が埋蔵していると試算。これだけでも驚くべき数字だが、“過小評価”と見ているのは、長らくメタンハイドレートの調査・研究に取り組んできた独立総合研究所の青山繁晴代表だ。

 経産省の試算は、主に太平洋のメタンハイドレートの埋蔵量で日本海側は含まれていない。

「日本海側のメタンハイドレートは表層型といい、海底に塊となって露出している。太平洋側は取ったら終わりだが、表層型は海底からメタンハイドレートの柱が立っていて、粒々が毎日、作り出され、溶け出している。いわば地球の活動が続く限り、生成され、100年分どころか埋蔵資源の常識を覆す量になる」(青山氏)

 太陽光のような事実上の“無限エネルギー”になる可能性を秘めているという。すでにメタンハイドレートが噴き出す柱を魚群探知機で検知できる技術も開発済みで、実用化自体も日本海側の方が実はたやすいのだ。

 天然ガスに取って代わる可能性があるメタンハイドレートの実用化は、自給自足どころか海外への輸出も可能となり、資源大国へと変貌することができる。1000兆円を超える借金や年金問題、少子化、エネルギーの輸入依存と山積する問題も一気に解決。アベノミクスもチンケな話に見えてくる。

 夢のエネルギーだが、実現化にハードルがあるのも事実。産業構造が根本的に変革するために、既得権益となっている旧来の石油や天然ガスのエネルギー勢力の抵抗がすでに始まっており、日本海側の調査・開発は遅れている。

 またメタンハイドレートの採掘は、巨大地震を誘発するとの科学的根拠のない批判にもさらされている。

 一方、北方領土や竹島、尖閣諸島周辺でもメタンハイドレートが埋蔵されているとみられ、領土問題はロシアや韓国、中国との利権争いが背景にひそんでいる。

 青山氏は「米と中東が結託して、石油でボロ儲けしたのと同じことを日本がやってはいけない。フィリピンやモンゴルなどの資源のない国に安価で提供し、資源のあり方を根本から変えれば、国際的地位も高まり、領土問題もなくなる。安倍政権はメタンハイドレートの活用を公約に明記している。既得権益に乗っかっている自民党の内部改革を実行できるかどうかにかかっている」と指摘する。

 じり貧の一途をたどる日本にとってはメタンハイドレートが最後の希望の星だ。

http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/121353/
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何で「表層型」だと毎日作り出されることになるのでしょうね。
おバカもいいところです。

表層型だろうが、太平洋側の砂層充填型だろうが、メタンが生成されるのは、有機説または無機説のどちらをとるにしても、海底面よりももっと深い地中であって、表層型か砂層充填型かは、最後の海底面近くでの埋蔵のされかたの違いでしかありません。
岩盤の条件が合えば太平洋側だって表層型はありうるし、おそらく日本海側でも地下には砂層充填型があるはずです。

そして、青山某の言っていることは実は正反対なんですよね。

彼は、「表層型は海底からメタンハイドレートの柱が立っていて、粒々が毎日、作り出され、溶け出している。いわば地球の活動が続く限り、生成され、100年分どころか埋蔵資源の常識を覆す量になる」なんて言ってますけど、ここに大きな嘘が一つあります。
それは「メタンハイドレートの柱が立っている」というところ。
実際に、彼らが「アルアル」と言っているのは「メタンハイドレート」ではなく「メタンプルーム」と呼ばれるもの。これは海底から噴き出して来る、あるいは、メタンハイドレートが融けて分離されたメタンの粒。
即ち、それはメタンハイドレートが「作り出され」ていることなんて全く表していない。逆に、メタンハイドレートが分解して「失われ」ていることさえ表している可能性があるものなんですけどね。

ま、彼自身が「溶け出している」とポロッと言ってしまっているところが滑稽でもあり、その意味に気付かない記者もバカさ丸出しなんですけど。

つまり「メタンプルーム」があるということは、日本海側のメタンハイドレートの埋蔵量がどんどん減って行っているということであり、一方、太平洋側にはそれが見られないなら、太平洋側のメタンハイドレートは安定した状態で維持されているとさえ言えるってことです。


>すでにメタンハイドレートが噴き出す柱を魚群探知機で検知できる技術も開発済みで、実用化自体も日本海側の方が実はたやすいのだ。


「メタンハイドレートが噴き出す柱」なんてものが見えているとしたら、その「柱」はどこに行ってしまったのかってことを、少しは考えて欲しいもの。
本当に、メタンハイドレートが自然に噴き出しているなら、どうして「表層型」のような形で「塊」が海底面にあるんでしょうね。
海底面に「塊」が転がっているなら、魚群探知機で検知できるような「噴き出す柱」が生成するはずがない。そのことに何の疑問ももたなかったらしいこの記者は、自分では全く勉強せず、ただ青山某の言っていることを垂れ流しているだけなのでしょう。

そして「たやすい」だなんて、その「柱」がどれだけのメタンを含んでいると思っているのでしょう。日本が1日に消費する天然ガスの量は3億立方メートル弱。
それを賄えるくらいの「柱」が地下から立っているなら、日本海は全体がブクブクと泡立っている、死の海になっています(苦笑)。
というより、仮に、日本列島をそのメタンが覆うと仮定したら、地上1000メートルまでの範囲の大気中のメタン濃度は1年で約30%くらいまで上昇してしまう。つまり、とても日本列島は人類が生きて行けるような環境ではなかった、と思った方が良いでしょう。

でも、実際にはそんなことは起きていない。
それは、「メタンプルーム」などというもので観測されるメタンはごくわずかの量でしかなく、それは海中に上がって来るけど、途中で海水に溶け込んでしまえるくらいの量だってこと。
そんな微量のものをいくら「アルアル」なんて言ったって、それは「資源」なんて呼べません。サンプルとして集めることはできても、「実用化」なんてとても無理。言ってみれば、海水中に溶け込んでいるウランの量を上げて、「日本は資源大国だ」なんて吹聴しているようなものです。


さて、ではどうして「メタンプルーム」なるものが見えたり、メタンハイドレートが表層に溜まっていたりするのでしょうか。
これは、私の推測ですが、おそらく日本海側では、天然ガスが比較的海底面から浅い地下に埋蔵されていた、それが岩盤の割れ目を通って海底面に抜けて来て、海水と接触してハイドレートを生成しているのではないかと、考えられます。
その傍証としては、青山グループが「見つけた、見つけた」と吹聴しているメタンハイドレートを、本当に最初に(2003年)に発見したのは、国(石油公団が主体)が2004年に掘削した石油を探すための井戸を掘る前の海底調査の時のことであり、この2004年に掘られた井戸では少量の石油/ガスが見つかっている点です。
つまりそれは、元々溜まっていた石油やガスが、海底面に抜けてしまったからではないか、その抜けたガスが海底面でメタンハイドレートを作り、また現在でもメタンプルームという形で少しずつ噴き出しているのではないか、と考えられるということです。

そうだとすれば、表層型メタンハイドレートの「供給元」は既に枯渇しかかっていることになる。「無尽蔵」なんてのは、全くのデタラメってことになります。

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メタンハイドレートに関する真っ当な新聞記事


少し前なのですが、2月28日に新潟日報が「海洋基本計画」を報ずる記事の解説として、3面に載っていた記事を手に入れることができました。

これまで、日本海側のメタンハイドレートの話になると青山某が流すプロパガンダに騙された、「日本海側は採取しやすい」という記事一辺倒だったマスコミでしたけど、今回の新潟日報はちゃんとメタンハイドレートについて取材をしたようです。

以下にその記事を示します。

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メタンハイドレート
 企業 高コストに不安
 回収技術 日本海側課題多く

次世代資源「メタンハイドレート」は太平洋と、日本海の幅広い海域で存在するとされる。埋蔵量は国内の天然ガス使用量の約100年分とも言われるが、太平洋と日本海側では資源の埋蔵状態が異なる。採算の合う採掘技術には課題が多く、企業には新たな国産資源への期待と不安が交錯している。

 愛知県・渥美半島沖の太平洋にあるメタンハイドレートは水深約千メートルの海底から数百メートル下の地層にある。独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が今年1月、海洋では世界初となる産出試験作業を始めた。
 採掘は現在、高い費用がネック。太平洋側のタイプは地層内の圧力を下げることでガスを回収する方法がある。試験に協力する石油資源開発は「(採掘技術を開発し)新たな収益基盤の育成を目指す」と意気込む。
 一方、日本海側のメタンハイドレートは、氷状の固まりが比較的浅い海底に露出する形で存在している。海底の固まりを、まとまった形で回収する技術の確立は容易ではなく、太平洋側よりも困難との見方もある。
 ある民間企業の資源開発担当者は「採掘技術の確立やコスト面での見極めがついておらず、参入は時期尚早だ」と指摘している。

『新潟日報2013年2月28日 3面』
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普通に考えれば、地下でガス化させればパイプ内を自分で上がって来てくれますけど、固まりを持ち上げるとなったら、大きなエネルギーが必要なのは、誰でも考えつきそうなこと。

今回の新潟日報の記事を書いた記者は、青山某の言っていることを鵜呑みにせず、ちゃんと自分達の頭で考えたのでしょうね。

こういう記事をマスコミが配信してくれれば、ああいうまがい物が跳梁跋扈することも防げるんですけど。

ただ、今回の産出試験成功を受けて、同じ様な論調の報道も少し見られるようになって来ているようです。
その点では少しは勉強したマスコミも増えて来ているのかもしれません。

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メタンハイドレート産出試験に成功


3月12日に、東部南海トラフで行われていた、メタンハイドレートの産出試験において、ガスの生産が確認されました。

まずは一定の成果を納めたようで、関係者の努力をねぎらいたいと思います。

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メタンハイドレートからの天然ガス生産試験に成功 海底からは世界初
2013/03/12 12:09

 経済産業省は12日、愛知県沖の深海で進めていた次世代エネルギー資源「メタンハイドレート」から天然ガスを取り出す生産試験で、ガスの生産を確認したと発表した。海底からの試験成功は世界初で、将来の国産天然ガス資源として期待される。

 試験は、国の委託を受けた独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)などが、同日午前5時40分から地球深部探査船「ちきゅう」を使って実施。愛知県の渥美半島沖の水深、約1千メートルの海底から約330メートル掘り進んだメタンハイドレートの層で、水とメタンガスに分解して採取する作業を始め、同9時半ごろにメタンガスの生産を確認した。

 今後、約2週間に渡り、日量で数千〜数万立方メートルの試験生産を見込んでいる。

 メタンハイドレートは、天然ガスの主成分であるメタンが氷状となったもの。これまでカナダの永久凍土からガス化して採取した例があるが、海底からの採取に成功すれば世界初となる。今回の試験海域には10年分以上のメタンハイドレートが埋まっているとの推定もあり、政府は平成30年度をめどに実用化に向けた技術の確立を目指す構え。茂木経産相は同日の閣議後会見で「わが国周辺の資源を活用できる時代が来るようになる」と商業生産に意欲を示した。

     ◇

 【メタンハイドレート】 天然ガスの主成分となるメタンガスと水が低温・高圧の環境下で結晶化した氷のような形状をした物質で、永久凍土地帯や大陸縁辺部の海域に存在する。火をつけると燃えるため「燃える氷」といわれる。燃焼時の二酸化炭素(CO2)排出量は石炭に比べると半分程度と少なく、地球温暖化対策にも効果的な新たなエネルギー資源として注目されている。カナダ北部で2002年に陸地での生産は成功していたが、海底下の地層から取り出すには膨大な費用や高度な技術が必要で、困難とされていた。


http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/environment/637434/
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「国産エネルギー」の期待高まるメタンハイドレート 生産コストが最大の課題
2013/03/12 14:59

 メタンハイドレートから天然ガスを取り出す洋上での試験に世界で初めて成功したことで、エネルギーの大半を輸入に頼ってきた日本にとっては、実用化に大きな期待がかかる。ただ生産コストの低減など課題も多く、官民を挙げた技術開発の推進が欠かせない。

 日本が自前で生み出せるエネルギーは水力発電が中心で、エネルギー自給率は4%と極めて低い。東京電力福島第1原子力発電所の事故により、原発の稼働停止が長期化したことで、液化天然ガス(LNG)など化石燃料の輸入量が増大。電気料金が値上がりしたこともあり、経済産業省では希少な国内資源として、メタンハイドレートの実用化を早急に進めたい考えだ。

 ただ埋蔵資源のうち、技術的かつ経済的に採取可能なのは、石油でも存在する量の3〜4割、天然ガスは6〜7割程度といわれる。

 北米を中心に増産が続く新エネルギー「シェールガス」は低価格で埋蔵量も豊富だが、現時点で開発コストが高いメタンハイドレートが、どの程度の価格競争力を持てるかどうかは不透明だ。実用化にはコスト低減の努力が欠かせず、今後の技術開発が、新たな国産資源の将来性を左右する。(三塚聖平)


http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/environment/637499/
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まあ、二つ目の記事にあるように、まだ採掘コストが高すぎるのが問題ではありますが、それでも海底からメタンハイドレートを生産できたということは、大事な一歩だったと思います。

**

でも、こういう成果があってもまだ、「日本海をやらないのはおかしい」と言って難癖をつけてくる人が出て来るんでしょうね。

今もまだ、2月のメタンハイドレート関連記事にしつこく粘着して来る「兵庫県」という人がいますけど、何しろ、日本語の意味も論理も全くわかっていない困ったちゃん
日本海を連呼し、青山様を信じますと、盲信している人々が、こういう人々ばかりなら、やはり、日本海側のメタンハイドレートっていうのは、「青山教祖」のメシの種にすぎない、と言えそうです。

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メタンハイドレートで一儲けしようとする人達(青山繁晴氏・青山千春氏)(その4終)


(その3)から続きです。

【ぼやきくっくり】
「アンカー」5年前から言ってるのに何を今さら?『メタンハイドレート日本海で発見』報道の真相

http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1281.html

このブログ記事で書き起こされた青山繁晴氏の発言の問題点を指摘されてもらいます。

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【発言その7】
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はい。これ(注:海底資源探査システム及び海底資源探査方法という特許)あの、実は独立総合研究所の前の住所ですから、もうそのまま隠さずに置きましたが、このように日本国内の特許を取ってます。
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特許を取っているからなんでしょう。
その特許が全ての海洋調査に必須の技術だとでも言いたいのでしょうか。
そんなバカな話はありませんね。

まずは、その特許が使われていることを実証するのが先決であり、それをやらずしてこのようなことをふれ回るのは言いがかりそのものです。


【発言その8】
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利益や、儲けが目的じゃないので、特許使用料って1円も取ってないんです。これからも取らないつもりです。しかしそのことと、実は特許を持ってる青山千春博士に対して許諾、つまりその技術を使っていいですか、その技術を、あの、使って、得た、学術的内容を公表していいですかってのは、本来、許諾を取らなきゃいけないです
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ここでも嘘が入っています。
特許を使用するには許諾が必要ですが、正当な手続きを踏んで使用の許諾を得た特許技術を使って得た成果を発表することまで、特許を持っている者の許諾を取る必要などありません。

こんなことが許されたら、例えば、研究のための情報収集に携帯電話を使ったら、その電話機に関する特許を持っている者の許諾を得なければ、研究成果を発表できなくなる
青山氏の言っていることは、そういうトンデモな主張です。


【発言その9】
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希望はしたけども、船にも乗れなかった。そして、えー、事前に、技術を使うという通告も、あるいは私たちに意見を聞くことも全くなかった

もちろん今回の調査研究ってのはたくさんの技術が、複合的に使われてますから、青山千春博士の特許だけが使われたんじゃありませんが、えー、研究内容全体を見ると、間違いなく彼女の技術は使われてるのに、実はそれが、相談もなかったわけですね。
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まず、使っていることをまず証明してから言え、ですね。

しかも、この調査研究を主導していたのは松本良東大名誉教授。Wikipediaにも書かれているように、青山千春氏の特許取得にあたって、メタンハイドレートに関しての指導を行ったのが松本教授その人。つまり、彼女の師匠にあたる人が、今回の調査を行った。
だったら、普通に考えれば、「彼女の技術」なんてものはこの研究チームにとっては既知の原理によるものなのであって、特段「彼女の技術」なんて使わなくても調査する方法はいくらでもあったはず。

弟子が師匠に「相談もなかった」もないものです。


【発言その10】
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この秋田沖でやったのは、去年の夏なんですよ。で、実はその時には青山千春博士、まだ船に乗ってた。そしたらですね、えー、いきなり紙が回ってきて、こういうA4の、まさしくこういう真っ白な紙が回ってきたそうです。本人と、あるいは他の研究員の証言全部一致してるんですが、この紙が回ってきて、とにかく名前書けと言われたと

たとえば青山千春と書けと言われて、船の中ですし、よく分かんないまま書いたと。そしたらそれが、いつの間にか誓約書になって

要するにこの秋田沖で、去年の夏にすでにメタンハイドレートが見つかってることを、論文に書かない、外に言わない、ね、それを誓約させる
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それって、何かおかしいんでしょうかね?
普通、どこでもやりますよ。
共同研究のようなものをやる時には、秘密保持条項が含まれた契約書にサインをするものですけど、この時はそういうものが予め用意されていなかったのだとしたら、その点ではお粗末だったかも知れませんが、おそらくは、こうでもして改めて釘を刺さないと青山夫妻みたいな人達が勝手にペラペラ喋るかもしれないと危惧したのかもしれませんね。
だとしたら、その判断は全く正しかったと言えましょう。

で、この発言で、彼は見事に語るに落ちています。

去年の夏、青山千春氏は船に乗っていたと。
だったら、あなた方は「彼女の技術」とやらを、調査チームが使うことを許諾したんでしょ。それを許していないなら、何で彼女が船に乗れたのです。

結論。青山千春氏は「彼女の技術」を調査チームが使うことを許諾していた。よって、少なくとも秋田沖で見つけたメタンハイドレートに関して、特許を無断で使用したかのような発言は、言いがかりです。


【発言その11】
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竹島のさらに南の海の底から、メタンハイドレートを韓国はすでに取り出す調査を、あるいは開発をしてて、それを2014年までに実用化するということを、堂々とたくさん発表してるわけですよ。
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韓国はそんなことは言ってません。

「韓国は2005年からガスハイドレート事業団の主管で探査とボーリング作業をしており、2014年までの試験生産完了を目標にしている。」
http://japanese.joins.com/article/873/152873.html

試験生産完了なら、日本が今やっていることと同じですよ。つまり日本よりも1年遅れってこと。

こうやって、嘘でもかまわないから人々の耳目を集めることを言って、自分を誇大に見せようという魂胆のようです。


【発言その12】
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はい。これは、直接僕が、この方にお会いをして、えー、証言を聞きました。会社の名前と、ご本人の名前伏せてますけど。当時の、国内最大級石油会社、これ今もそうですけど、その技術本部長っていうのは、まさしく最前線の、トップですね。この方はとっても勇気のある方で、その、既得権益の圧力に負けない人なんですけど、その方がはっきりと、いや、うちの会社にもシェル石油から、あの、お金出しますよと言ってきたと。しかし日本国のことを考えて断ったと。しかし残念ながら日本の研究者にはそれを受け取ってる人が多いんですよって話をされたわけですよ。
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とても勇気のある方ねぇ。
その勇気のある方が誰か、こんなバレバレな形で書くなんて(何故バレバレかは書きませんが)、ホント、青山氏は誰でも自分のために利用することしか考えていないんですよね。
この人、メタンハイドレートの評価の会議で、真意はともかく青山氏に都合の良いと受け取られかねない発言をしたばっかりに、こうやって利用される羽目に陥ったのでしょう。

で、その勇気のある方、あなたの会社は社運をかけたプロジェクトの遂行のために、フランスのトタールからお金を受け取っているじゃないですか。
何が既得権益に負けないですか。

ちなみにこの人、そういう問題発言をした直後の役員人事では、ものの見事に「技術本部長」から外されてしまっていますけど。青山氏は絶対にそういうことは自分からは言わないでしょうね。


【発言その13】
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今回の発表で言うと東京大学の名誉教授が入ると、突然、NHKや全国紙は、ああ、それは権威があるから、それはもう新発見、大発見なんだと言って大きくやるわけですよね。
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青山氏達が日本海側で調査したと言っていた時、それを一緒にやっていたのは誰だってでしょうね。松本良東京大学教授(当時)でしょ。あなたの言う通りなら何でその時に大きく報道されたはずですね。

そして、ここでも青山氏はお粗末にも馬脚を現しています。
それは、先日の報道の時、松本教授の肩書きは明治大学特任教授としてしか報じられていないんですよね。一部には東京大学の名も挙げているところもありましたけど、基本的にNHKも全国紙も明治大学を中心としたグループとして報じていたことに変わりは無い。
松本教授が実は東大の名誉教授だったなんてことは、今回の報道だけを見ていた人はほとんど知らなかったはずなのに、それを自ら口にしたのは、真実をねじ曲げてそういう筋書きを作りたかったのでしょう。

結局、彼がこの報道を問題視しているのは、ただ自分が外されたこと、それだけです。

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というわけで、たった一回のテレビ番組の中だけでも、これだけとんでもないことを言っている人が、メタンハイドレートという資源の周りにウロウロしているということを示しました。

折角の資源が、こういう形で個人の欲望を満たすために使われているというのは、何とももったいないことです。

これまであまり注意を払って来ませんでしたが、この人の言動には、これからも気をつけて行きたいと思います。

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